用語から見える”たたらのリアル”

100年前まで実際に使われていた「たたら」独特の用語。

用語辞典からカテゴリー別に仕分けて並べてみると、見えてくる世界があります!


制度・政策

鳥取藩による鉄山経営の許認可や、幕府が鉄座を開設して以降のたたら製品の流通政策、納税や戸籍の管理などについて解説しています。

契約・待遇・貸借など

近藤家文書に残された、たたら経営に関わる様々な契約や議定、給料や手当など従業員への待遇、また金銭や不動産などの貸借の実態がよく分かります。

職業・身分

膨大な物量を動かしていた「たたら産業」では、様々な現場で様々な仕事があり、様々な職種の人々が働いていました。その一端を紹介しています。



設備・操業

高殿やその地下構造である「本床」、風を送る鞴(ふいご)、操業ごとに築く炉など鉄生産のための諸設備のディテールがよくわかります。

大鍛冶

鉧を割って10数種に仕分けした後、銑や歩鉧などを持ち込んで、炭素量調整(脱炭)したり、注文に応じて成形を行う「大鍛冶場」の詳細を解説しています。

鉄穴流し

原料となる砂鉄を採取する「鉄穴流し」の仕組みや砂鉄そのものについて、それがどのようなものであったか、よく理解できるはずです。



炭焼き

たたらの炉を高温に保つ燃料であり、還元材でもある木炭作り、また木炭そのものについて解説しています。

生産物・輸送・単位

砂鉄から鉄の最終製品に至るプロセスの中で生まれる、様々な特性を持った生産物。その輸送や計量単位を説明しています。

山内の暮らし

山内での人々の暮らしについて、当時の様子をよくうかがわせる言葉や、信仰や行事などについて記載しています。